石井だより
2020年12月04日
新型コロナウイルスに関して。
ゴー・ツー・ウオーク
新型コロナに負けない免疫力で、この冬を乗り切りましょう!
健生石井クリニック 日本社会医学協会認定専門医・指導医 樋端規邦
新型コロナが世界中で猛威をふるっています。既に世界で140万人・国内で2千人(11/22)が命を奪われました。とは言え、この病気の正体も次第に明らかになってきています。
目に見えないこのビールスと、人類との闘いは長期戦になることが予測され、しっかり腰を据えて闘わなければなりません。
感染源は人から人への「飛沫」・「エアロゾル」、そしてそれが乾燥して付着したお札やコイン、電車のつり革、ドアなど多数の人が触れるものです。 3密に近づかないこと、外出する時はマスク、そして頻回に石鹸を使って手洗いすることが最も確実な感染防御法です。
感染予防の他に、もうひとつ重要なことは、たとえ感染しても発病しないように「免疫力」を高めることです。「免疫」は外敵から健康を守るために備わった「安全装置」です。免疫力が十分な人は、感染しても、発病せず(不顕性感染)、発病しても軽症で治ることが判っています。若い人はコロナに感染しても、ほとんど死亡者がない事実はそれを明確に示しています。高齢者でも「風邪ひとつひかない」という人がいっぱいいます。
では、免疫力はどのようにすれば高められるでしょうか?それは、次の3つが重要です。
① 日頃から筋肉をしっかり鍛えること、
② 睡眠を十分とること、
③ バランスのよい栄養を毎日適正に摂ること
コロナの感染を危惧するあまり、外出が減り、運動量も減ってしまうと、気分も滅入りがちになります。このような委縮した生活はコロナの餌食になり易くします。
感染が拡大している今、感染防御だけでなく、コロナに負けない免疫力を高める努力が重要です。 天気の良い日は、日光に当たって、ウォーキングすることをお勧めします。
なお、糖尿病など免疫力を低下させる病気がある人や、免疫力が低下した高齢者は、いっそう厳格な感染予防が必要で、合わせて免疫力を少しでも強くすることが大切です。
「外出するとコロナに感染し易くなるのでは?」と心配な人もいます。何かの催しで集団行動することでもしなければ、屋外でコロナに感染することは「ない」と言えます。
2020・11・22
[追記] 年末年始、東京や大阪から里帰りする人がある家庭の対処
家族の誰かが大都市から里帰りする場合には、1週間程度を目途に、家族皆で最大限の感染予防(マスクの着用・頻繁な手洗い)に心がけて下さい。もし発熱や感冒症状が出現したら早目に受診してください。